この記事では、2023年度版の高校生用の電子辞書においてシャープの学校専用電子辞書（学校専用教材）と高校生用一般販売モデルとの違いを紹介します。
シャープBrain 学校専用モデル「PW-ES9300」「PW-ES8300」とは
シャープBrain 学校専用モデル「PW-ES9300」「PW-ES8300」は、市販モデルをベースとした学校などから斡旋される電子辞書です。価格が割安で、保証期間も長いため市販モデルの最新版と比較するとお買い得なモデルと言えます。
シャープBrain 学校専用モデルと市販モデルとの違い その① 「保証・付属品が違う」
シャープBrainの高校生学校専用モデルと市販モデルとの主たる違いは以下の通りです。
*2023年度 学校専用モデル「PW-ES9300」「PW-ES8300」の場合
学校専用モデルのポイント
- 在学期間保証
通常1年間のメーカー保証に加え、在学期間中の保証に対応します。
※液晶割れ等、物損修理に関しては有償となります。 - 学校販売特別価格
- 専用ケース付き
- 名前シール付き
- 液晶割れ低額修理対応侑償)
- Brain活用マスターブック付属
上記の通り、保証期間の延長、価格、ケース付属、そして液晶が割れた際の低額修理がポイントです。
市販モデルと似通った価格であれば、学校専用モデルを購入した方が良いです。
シャープBrain 学校専用モデルと市販モデルとの違い その② 「一部の機種ではコンテンツが違う」
「PW-ES9300」「PW-ES8300」ともベースとなる市販モデルが存在します。
学校専用モデルのベース機種
学校専用モデル
| 学校専用モデル名 | ベース市販モデル | カテゴリー |
| PW-ES9300（270） | PW-S2（270） | 英語強化モデル |
| PW-ES8300（225） | PW-H2（230） | 6教科対応モデル |
英語強化モデル「PW-ES9300」と「PW-S2」の違い
英語強化モデル「PW-ES9300」のベースモデルは 2022年に発売された「PW-S2」です。(2023年発売の高校生モデルは存在しないため、2022年モデルが最新の機種です)
コンテンツが充実していることで「英語強化モデル」と呼ばれています。
「PW-ES9300」と「PW-S2」のコンテンツ数はともに 270コンテンツ で同一のコンテンツであり、電子辞書としての違いはありません。
上の項で紹介した保証・付属品などの特典のみが違うことになります。
「PW-ES8300」と「PW-H2」の違い
スタンダードモデルである「PW-ES8300」のベースモデルは2022年に発売された「PW-H2」です。
(2023年発売の高校生モデルは存在しないため、2022年モデルが最新の機種です)
「PW-ES8300」はコンテンツ数が 225 であるのに対して「PW-H2」はコンテンツ数が230です。
基本的なコンテンツは共通ですが、一部搭載、非搭載があります。
▼ 「PW-ES8300」と「PW-H2」の搭載コンテンツの違いは以下の通りです。
コンテンツの違い
PW-ES8300のみ
「PW-ES8300」には搭載し「PW-H2」には搭載されていないコンテンツ
- 常用漢字の難読辞典
PW-H2のみ
「PW-H2」には搭載し「PW-ES8300」には搭載されていないコンテンツ
- 英文法のトリセツ-じっくり基礎編
- 英文法のトリセツ-とことん攻略編
- 英文法のトリセツ-中学レベル完結編
- 新TOEIC®テスト文法特訓プログラム
- TOEIC®TEST 文法・語彙出るとこだけ！問題集
- 1日3分 TOEIC® Test Part5
この一部の違いだけを見てどちらが良いとも言えませんが、「常用漢字の難読辞典」自体は面白そうな書籍です。
重箱の隅をつつくようなマニア向け難読辞典とは一線を画した、常用漢字の難読辞典。見出しには常用漢字のみを用いながら、読みには表外音訓を含み、豊かな漢字の世界が広がる。「労う」「強ち」「番い」「為体」など“読めそうで読めない”語を集めた。
https://hon.gakken.jp/book/1240216500
最新版コンテンツにこだわるならカシオをチョイス！
なお、最新版にこだわるならカシオエクスワードが2023年モデルを発売しているため、カシオの方が新しいです。
カシオの2023年モデルでは、高校生の英語学習でメインで使われるであろうジーニアス英和辞典には最新版の「ジーニアス英和辞典 第6版」が収録されています。
▼ カシオ 2023年発売 高校生スタンダードモデル
▼ カシオ 2023年発売 高校生英語・国語強化モデル
▼ 関連記事
https://電子辞書.com/dictionary/misc/casio-hs-2023/
【参考】シャープBrain 液晶割れ低額修理対応侑償) っていくら？
学校専用モデルの特典の一つである「液晶割れ低額修理対応侑償)」について価格のイメージを紹介します。
*以下の費用については、実際の見積もりではありません。費用改定、故障状況などで変わります。
通常の修理では、液晶の交換で20,000円程度の費用がかかるそうですが、「液晶割れ低額修理対応侑償)」の場合には 5,000円程度で済むそうです。これはかなり違いますね。
この安心感は学校専用モデルのメリットですが、実際に液晶割れが発生しなければ関係がありません。
価格が気になるなら2021年モデルをチョイス！
シャープBrain 学校専用モデル「PW-ES9300」「PW-ES8300」と市販モデルとの違いを紹介してきました。
保証・付属品の違いが大きく、電子辞書として基本となるコンテンツは市販モデルと大きく変わりはありません。
一方で、さらに電子辞書の調達コストを抑えるならば、2021年発売の市販モデルを購入するのもよいでしょう。
シャープBrain 高校生モデルの2022年発売モデル(PW-S2、PW-H2)と2021年発売モデル(PW-S1、PW-H1)との主な違いは以下の通りです。
- 2022年発売「PW-S2」「PW-H2」での主な進化点
- 電子辞書で初めて『コンパスローズ英和辞典』を収録
- 『新明解国語辞典 第八版』、『明鏡国語辞典 第三版』を収録(2021年モデルでは それぞれ第七版、第二版)
- 最新版『大辞林 4.0（2021年5月改訂版）』(2021年モデルは 2020年5月改訂版)
- 英検®過去問は、2021年度版を新搭載(2021年モデルは 2020年度版)
- 複数の辞書を一括検索できる「検索ウィンドウ」をBrain Learningメニュー画面にも追加
- 『総合的な探究の時間』に役立つ「探究学習」メニューを新搭載
個人的には2021年モデルでも大きな違いはなく、価格が安いのであれば旧モデルのチョイスもアリだと考えます！
▼ 2021年発売 高校生スタンダードモデル 「PW-H1」
*カラーによって価格が異なる場合があります。
▼ 2021年発売 高校生英語強化モデル 「PW-S1」
*カラーによって価格が異なる場合があります。
以上、シャープブレーンの学校専用モデルと市販モデルとの違い、旧モデル購入の価格メリットについて紹介しました！